あむあず結婚アンソロ、回収に期限を設定

あむあず結婚アンソロジー、回収と返金について期限を切る旨の告知がありました。回収率についても明らかにできなくて申し訳ないとの謝罪も。いつまでたっても葉片氏とは連絡が取れないとありましたから、POPさん自分でお金を出しているんだろうなと見ていた人が多いでしょうが...うーん。
 
 何故アンソロを回収しなければいけないか、というのを、POPさんはじめあむあず界隈の人たちがどうも未だにわかっていなさそうなんですよね...。
 まず寄稿したPOPさんに対して個人誌からアンソロでのトレパク、絵寄せの疑惑が外部からもたらされ、複数の画像検証の結果仮にトレパクでないとしても意識的に公式に絵寄せしたもので悪質だと考えられました。本人ははっきりやっていないとは言わずにpixivに謝罪文を上げ作品を全消し後雲隠れ。トレパク疑惑が払拭出来ない以上このまま頒布継続するのは危険と周囲から見なされて、主催葉片氏が回収決定しました。
 以前も書いたように、アンソロを回収するのは公式の利益を阻害する海賊版と見なされる恐れがあるからです。違法なDVDなどが警察に大量に押収されたニュースがイメージ的に近いかもしれません。海賊版を作って売りさばき不当に金銭を得た、と明確に判断されてしまう事態を避けるための判断が今回の場合アンソロの【回収】になります。
 そして【返金】ですが、最初の頒布にお金のやり取りがあったわけなので、その分の金額を返して頒布物のアンソロを引き取るのは当然の流れです。同時に、収支は良くてとんとんになるべき同人活動において、極力利益を出さないという暗黙の了解にも適うことになります。
  購入した人が各自処分すればいいという声も未だにありますが、それではオークションサイトやフリマアプリに問題のアンソロが大量に出回ることになりかねませんから、問題解決のための手段にはなりません。問題外です。
 また、税務署案件ではと囁かれているのもこの件で得たお金について葉片氏から税務署へ虚偽の申告がされるのではと懸念されるからです。どう考えても脱税はいけませんよね...。

 まとめて言うと、公式の絵をパクった作品が載っている海賊版が出回るのを止め、頒布元である主催の手元にこの取引でお金を残さないことが一番大事なことになります。

 同人活動を行うファンは、自分たちの創作を大目に見てくれている公式の不利益になりうる作品の存在を許さない。自ら問題視し撲滅する意志がある】
 
 これを示すためにトレパクや絵寄せ、海賊版の問題には二次創作の当事者の私たちが積極的に声をあげていく必要があります。自分の二次創作は愛ある二次創作だと言えるのは、まずここをクリアーしてなのからではないでしょうか。
 
 

 息切れ状態のPOPさんを現実では誰も助けてあげないのだろうか...という疑問も沸いたのでこれも少し。
 アンソロアカウントのツイート後、あむあず界隈の人たちがチラホラとアンソロはいついつまでの回収です、ご協力をなどと呟きだしました。これ自体は情報拡散に当然必要なことだから見ている側としてはとてもありがたいです。
 でも「手伝うからもう少し頑張りませんか」とか、「全体の回収率は出せなくても、POPさんに代わってから何冊回収出来たかは開示出来ますよね」とか、前向きで多少なりとも旗色が変わりそうな建設的なリプライは残念なことに全くないんですよね...。出来ることを探そうという気がないように思えてしまいます。
 皆さん自分たちが好きなCPで起きた問題なのにやっぱりどこか他人ごとな印象です。
 だいたい主催が売上持ち逃げ逃走して、発端とはいえ寄稿者一人が自腹切ってアンソロ回収してる...なんて話今まで聞いたこともないし、カンパしてやれなんて無責任なことは言いませんけど、今になってリツイートや言及をしてくれるんだったらどうしてそれを最初からもっと積極的にまとまってやってくれなかったのか。普通はトレパク問題が明るみに出た時点で必死になってやるよ...?という気持ちが拭えません。
 ...まあなんというか、ここでさんざん書いたように、あむあずの人たちは問題を問題として認知して呟いたら最後同CP好きの間で爪弾きされるわ袋叩きにされるわでしたから口に出せないのもさもありなんという感じですが、いつまでもそういう状態じゃ困るんですよね...。
 あむあず界隈をいい方向に牽引してくれるしっかりした絵師さんとか、現れないかな...。